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消炎 [antiinflammation]

炎症は障害に対する組織の防御反応であるが、発熱、痛み、白血球の浸出による組織破壊などを伴うので、過剰な炎症反応はおさえなければならない.そのような炎症反応をおさえるのが消炎で、抗炎症ともいう.たとえば、外部環境からの刺激は皮膚の炎症を引き起こし、肌荒れの原因になる.これらを予防するために用いられるのが消炎剤で、化粧品には、グリチルリチン酸誘導体*、アラントインなどが用いられる.また肌が荒れているときは、わずかな刺激でも皮膚内でヒスタミンが産生され、かゆみなど皮膚の異常を引き起こす.これをおさえるためには、塩酸ジフェンヒドラミンなどの抗ヒスタミン剤が用いられるが、抗ヒスタミン剤は種類や使用量などについて、使用基準が法的に定められている.またカンゾウ(甘草)、アロエ、シソなど植物抽出物にも消炎作用を有するものがあり、肌荒れ防止などを期待して化粧品に配合されている.(岩崎敬治)

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