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キモトリプシン [chymotrypsin]

プロテアーゼ(タンパク質分解酵素)の一種.活性中心にセリンを有するセリンプロテアーゼに分類される.芳香族アミノ酸(フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン)のC端側ペプチド結合を切断する.生体内ではおもに膵臓で産生分泌されて食物の消化にかかわるが、同様のプロテアーゼがケラチノサイト(表皮角化細胞)においても産生される.とくに、角層中にキモトリプシン様のプロテアーゼ活性が検出され、角層剥離(→角化)にさいしてのデスモソームの分解に関与すると考えられている.(平尾哲二)

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